【明日から使えるヒント!】自分でやった方が早いから!を克服する 人を動かす力 というUdemyのコースが非常に勉強になったので、学んだことの一部をメモします。
全部でたった2時間。1.5倍速や2倍速だと通勤時間中に見終わる長さなのに、大事なことがたくさん学べました。かなり有益でしたので、ぜひお勧めします。
本記事ではコースの動機づけや概要について簡単に説明した後、学んだことを3点、要約の形で紹介します。
コース概要
チームを管理する立場の人がよく陥ってしまいがちな事態、それは自分でやった方が早いという問題です。
ただこれでは、キャパオーバーになってしまいます。
また、視座を上げ、あなたをリーダーへと昇格したあなたの上司の立場に立って考えてみましょう。 あなた個人がハードワークすることでチームを回すのではなく、あなたがチームを効率的に動かすことによって、将来的にメンバーを増やしてもスケールする形で、チーム全体の力を向上させたいと、期待しているはずです。
ここで大事になるのが、メンバーをうまく動かす力、つまり人を動かす力です。 仕事を任せることで、自分のキャパを適切に保ちつつ、チーム全体の人的資源を使いこなすことができます。 さらに、メンバーの成長や組織の成熟にもつながります。
このコースでは、1. 「任せる判断をする」 2. 「意思決定を引き出す」 3. 「点で支援する」の3段階に分けて、考え方やコツについて、かなりよくまとまったスライドや具体例とともに説明してくれています。
学んだこと
相手の意思決定の判断基準を意識する
誰に対しても気をつけるべきこととして、「相手自身が選択している実感」「うまくいきそうという直感」「あなたにこそやってほしい理由」を提示・提供するべきです。
また、誰に対しても同じような頼み方では効果が低いという話がありました。 意思決定速度が早いか遅いか、意思決定の拠り所が自分か周囲か、の2軸で4分類(合理、熱意、共感、事実)し、それぞれに合わせて仕事を依頼すると効果的です。
加えて、組織や立場上の利害関係、人間関係にも目を配り、合意形成におけるキーマンを押さえておくことも重要という話がありました。
意思決定を引き出すには、相手に考えてもらう
この仕事を通して何を勉強できそうか聞いてみたり、単純そうに見えてもより大きな次のステップにとって重要であることを伝えたり。
相手に考えてもらう糸口を与えることで、主体的な意思決定を促せます。
伴走ではなく、要所要所で支援する
任せた仕事の報告を受けてみたら品質に納得できなかったり、仕事が間に合わないのではと心配になったり、と伴走したくなった経験は皆さんおありではないでしょうか。
ただ、がっつり伴走していたら自分の本来の業務に支障してしまいます。 適度なアドバイスを与えるにとどめつつ、「どうすれば相手自身で対処できるか」考えながら、「自分の動かす力と相手の成長を同時に鍛えていく」意識を持つのがポイントです。
最初に時間をかけてでも「必ず押さえてほしいポイント」(仕事の合格ライン)を資料にまとめることが推奨されています。 これにより初版の段階で方向性や品質をある程度担保できる上、資料にまとめる過程で自分でも明確に意識できていなかった要件など浮かび上がってくることもある、といいます。
また定期的な報告の負担を軽減するため、スケジュール策定の段階で、遅延に気づいてリカバリができるような日数(3-5営業日)単位で仕事を分割しておくと良いとのことでした。 これなら通常は「オンスケです」のみで進捗状況が把握でき、遅延が生じた場合も対処が可能になります(トートロジーですが笑)。
報告のフォーマットも、「面倒だからオンスケって言っておこう」と思わせない程度に抑えつつ、必要な情報がきちんと上がってくるように、質問項目を定期的に見直すことが推奨されていました。 また、報告や相談をしたらきちんとフィードバックが来る、自分の利益になる、と思ってもらえるように気を配ることも大事です。
最後に
私自身、大学でモノづくりサークルのリーダーをしていたとき、新入部員に仕事を教える教育コストを惜しんでリソースの有効活用ができなかったり、点での支援ではなくがっつり伴走して結局仕事の負担が減らせなかった経験があり、実感を持ってコースを受けていました。
先月新卒として就職したばかりで仕事ではまだ最下層ですが、人を動かす力は誰にとっても大事なので、少しずつ実践して身につけていこうと思います。
参考
本記事は要点をかいつまんだため味気なくなってしまいました。 元のUdemyコースは話し方もスライドも素晴らしく、事例なども具体的で勉強になりましたので、ぜひ合わせてご覧ください。